私は40年間、多くの方々のご協力とご指導を賜り「建物清掃」の仕事に携わって参りました。
 近年、一部ではありますが支援学校でのビルクリーニングに対する関心が高まっており、現在では在籍の生徒であればビルクリーニングに打ち込める環境が整ってきています。しかし、これまで社会に出られ、一般就労を希望されておられる障がいをもった方がビルクリーニングの仕事に興味を持ったとしても、なかなかビルメンテナンス業界を含め、障がいをもった方々の雇用継続を図るには未だ多くの問題や課題が存在していることも事実であります。

 以前に支援学校の関係者の方とお話しをした際に、「もう少し卒業後に教育支援ができる事業所が市内にあれば有難い」と伺い、わたくしは、障がいのある方々の中で一般就労の道に迷ってしまい、抜け出せない方にも「建物清掃」を基礎から訓練をして、焦らずじっくりと真面目に取り組むことで一人でも多くの利用者様にめでたく就労していただきたいと思い、「建物清掃」に特化した一般就労移行支援事業所を立ち上げる運びとなりました。

 平成28年4月、職業能力開発促進法施行規則の改正により、ビルクリーニング職種に関する等級が単一等級から複数等級に変更されました。
 これは近年、建築物、ビルクリーニング技法、資機材そして社会環境が変化し、清掃作業従事者に複数等級とする知識・技能が必要かつ、求められています。建築物の多様化・高機能化、社会的アメニティや環境意識のたかまりなどにより、ビルクリーニングには、ますます制度の高い業務の提供が求められます。
 ビルクリーニング業務に従事しようとする初級の方々用の3級ビルクリーニング技能士検定と、次のステップである2級ビルクリーニング技能士検定合格への足がかりとなるように建物清掃に関して基礎から分かりやすく指導いたします。